「ポートレート」と「portrait」は似て非なるもの | ポートレートの旅 PT

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日本語で「ポートレート」。
これに対応する英単語は、一応、「portrait」。

しかしそれらの意味するところは、違います。

違うことを確かめるための簡単な方法は、次の通りです。

まず、Googleの画面で検索語の欄に「ポートレート」と入れます。
この検索語で画像検索を行います。
検索結果として、たくさんの画像が表示されます。

次に、Googleの画面で検索語の欄に「portrait」と入れます。
この検索語で画像検索を行います。
検索結果として、たくさんの画像が表示されます。

日本語の「ポートレート」と英語の「portrait」とで、
かなり異なった結果になるのではないでしょうか。

私が先ほど行ってみた結果は、下の通りです。
検索実行した日時は、2015年5月14日(木曜)の17時00分(日本時間)頃です。
世界標準時では、同日の08時00分頃です。


日本語の「ポートレート」の検索結果:
https://www.google.co.jp/search?q=%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%88&espv=2&biw=683&bih=333&site=webhp&source=lnms&tbm=isch&sa=X
Google Image Search ポートレート


英語の「portrait」の検索結果:
https://www.google.co.jp/search?q=portrait&es_sm=93&source=lnms&tbm=isch&sa=X&biw=683&bih=333
Google Image Search portrait


グーグル検索において、日本語と英語とで対になる語を用いて、
ここまで検索結果が違うことは、ちょっとした驚きではないですか?

日本語での検索結果の画像に日本人っぽい(東アジアっぽい)顔が並んでいて、
英語での検索結果の画像にはおそらく異なる国籍・民族っぽい顔が並ぶ、
のは、まあ良いとして。

日本語での検索結果は、極端に女性に偏っています。
また、日本語での検索結果は、極端に10代~20代と思われる年齢層に偏っています。

撮り方も異なります。
英語での検索結果のほうでは、顔を中心とした上半身のみを、正面から撮った撮り方
がほとんどです。
日本語での検索結果のほうは、顔以外の部分が写っている度合いが高いことや、
真正面から撮っている割合が低いことや、
何らかのポーズを取っている度合いが高いことに特徴があります。

また、英語での検索結果のほうは、ほぼ室内で、
無地背景かそれに近い背景で撮っているのに対して、
日本語での検索結果のほうは、そうではない撮り方が混ざっている度合いが高いです。

つまり、「ポートレート」と「portrait」は、似ているけど、
かなり意味が異なるということです。

そのようなことを書いている私も、普段撮る写真としては、
日本語の「ポートレート」が多いです。

私が以前に「日本独自のポートレート」と書いた(または言った)意味は、
こういうことです。

日本独自のこういう写真の文化を大事にする一方で、
世界から見たらどのように見えるかということも意識しながら、
写真を撮っていきたいと思います。